当ブログの記事は実際の研究を引用していて、結果は g や d という値で報告されます。研究者は一目で読めますが、普通に生きているとなかなか触れる機会がありません。統計の授業なしでざっくり読めるように、ここで説明します。
g と d が答える質問:差はどれくらい大きいのか
スペイン語の単語を覚える2つのクラスを想像してください。片方はリストを読み返して復習する。もう片方はリストを隠して、思い出して復習する。1ヶ月後、同じテストで隠して思い出したクラスの点数が上でした。ここで大事な質問。大差なのか、僅差なのか。
g と d はまさにこれを測る単位です。2つのグループの差を標準化した物差しで表すので、規模もテストも違う研究同士を公平に比べられます。2つの文字はほぼ同じ意味で、g には小規模な研究が結果を誇張しないための補正が入っているだけです。目安はこの表で足ります。
| 数値 | 読み方 | 日常の感覚 |
|---|---|---|
| 0.2前後 | 小 | 測れば分かるが、体感は難しい |
| 0.5前後 | 中 | 実際にやれば体感できる |
| 0.8以上 | 大 | 誰が見ても明らか |
記事で「想起練習は読み返しに勝つ、g = 0.50」と引用していたら、意味はこうです。1ヶ月続ければ自分で体感できる、確かな中程度の差。
プロっぽく読むコツは2つ。まず、d = 1.4 のような非常に大きい数値は、色々なデザインの研究を合算した結果であることが多いので、「よく効く」くらいに読んでおくのが安全です。次に、研究の規模。学習者36人の結果はヒント、159件の比較をまとめた結果は根拠です。当ブログは後者を優先し、根拠が薄い主張はその場で出来るだけそのように書きます。